オープンミーティングの報告
10月14日に、みんじゅう初めてのイベント「はじめまして、みんじゅうです 〜みんなで住民投票!オープンミーティング〜」を開催しました。
50名近くの方がご参加くださり、テレビや新聞の取材もあって、注目度の高さを感じました。
はじめに、みんじゅう発起人の小野潤子より挨拶。このとりくみのきっかけは、2015年の住民投票のときに聞いた「おれだって大阪市民や!」という友人の一言。最初はたったひとりで市役所に行ったけど、今はたくさんの方々の賛同で動き出していることがほんとうに嬉しいとの思いを語りました。
次に、みんじゅうの取り組みについて説明。
なぜ私たちがこのような活動を始めたのか、住民投票にはどのような種類があるのか、前回の住民投票はどのように行われていたのか、私たちはどんな社会を目指しているのか、今後のスケジュールについて、など、基本的なことがらを整理しました。
そして、トークセッション「ともに生きるとは」。
呼びかけ人を含む4人の登壇者には、自己紹介をかねてこれまでの生き方をお話ししていただき、つづいて「生きづらさを感じるのは、どんなとき?」「共生に大切なことは何か」という観点でトークをおこないました。
ひとつめの「生きづらさを感じるとき」については、ひとりひとり違った時間を生きている中で、日本に住みながら感じている苦労や違和感が語られました。
ふたつめの「共生に大切なこと」については、「マイノリティが目に見えてcomfortableであること」「フラットなお互いさま」など、これから共に生きる社会を考えるうえで、大切な視点が示されました。
あらためて、おたがいの違いを尊重し、考えを知りあうことは、とても大切だと感じられる内容でした。
このイベントがその機会を作る一助となっていたのなら、また参加してくださったみなさんそれぞれに何か感じられることがあったなら、イベント主催者として本当に嬉しいです。
イベント後のアンケートでは、「みんじゅうがわかりやすく説明されていて有意義だった」「日本に住む外国籍の方々のご苦労が実感を持って伝わってきた」という声を多くいただいた一方で、「なぜマイノリティを前面に立たせたのか」というご指摘もありました。
私たちは、いまの日本社会において多数派である日本人こそが、外国籍住民に投票権を与えていない制度を変える当事者であり、住民投票とはどうあるべきかを、主体的に考えていく必要があると考えています。
そのときに、外国籍住民の方の思いを知ることも、やはり必要だと考え、このイベントでは様々なルーツを持つ方々にも語っていただく場をもうけました。
“マイノリティの外国籍市民の人たちを日本人が応援”という形ではなく、“マジョリティである日本人こそが、いまの住民投票制度を主体的に考えるべき当事者だ”という趣旨を、イベント当日にもう少していねいに説明すればよかったと思います。このことを今後の活動に活かしていきます。
これからもご意見を真摯に受けとめ、外国籍住民のみなさんも一緒に、すべての人々が「ともに生きる」ということを考える取り組みだということを改めて確認し、今後の「みんじゅう」の活動を進めていきたいと思います。